サラ・リーマンの読書備忘録

本好きな管理人が本を読んでみてあれこれやってみるブログ

『遅読家のための読書術』(印南敦史著、ダイヤモンド社)に年間700冊超の読書習慣を学ぶ

自分のことを遅読家とは思ってはいないが、書店で本書を見かけたとき、何となくタイトルに惹かれ手に取ってみた。中をパラパラと読んでみると、参考になりそうなことがたくさんあったので買ってみることにした。

 

本書で著者が提唱しているのは「フロー・リーディング」という読み方。音楽を聴くように本を読むということなのだが、これはとても上手い例えだと思う。音楽を聴くときは、すべての音を聴き取ろうとするわけではない。リラックスしながら聴き、自分の好きなパートが来たらその部分を熱心に聴く。本を読むときも音楽を聴くのと同様に、リラックスしながら読み進め、気になる箇所があったらそこを重点的に読むのである。書かれていることすべてを吸収しようなんて思わないことが、この読み方の肝である。

 

じっくり読まないと本の内容が定着しないのではないかと思う人もいるかもしれないが、「フロー・リーディング」ではその点もきちんと考慮されている。読んだ本の内容を記憶として定着させるために、読むだけでなく「書く」ことを追加するのである。本を読む際には紙を用意し、気になった部分を書き写していく。書き写す箇所を探すためにスラスラ読んでいくようなイメージである。ここで重要なのは自分の手で書き写すという点。わざわざ書き写すという面倒なことを行うことで、本当に必要な箇所だけを見極めることができ、記憶にも定着しやすくなるのである。

 

実際に行ってみると本のどの部分を書き写すか迷うことも多い。そういう時は「なぜその本を読むのか」、「その本から得たいことは何か」を考える。そうした目的意識がはっきりしてこそ、自分にとって重要な箇所とそうでない箇所の区別ができるようになり、本から効率的に知識を吸収できるようになる。目的意識なしの読書から得られることは少ないのである。もちろん娯楽のために読む本(小説など)はこの限りではない。

 

最後に、本書を読んでいて一番気に入った箇所の引用を紹介したいと思う。

 

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。(P33)

 

 今回の参考書籍。読書習慣の身につけ方や、本に書かれていることを効率よく吸収するためのメソッドがとても参考になる。本を読みたいが、時間がなかなか取れない、読み始めてもスラスラと読み進めることができないという人には特におすすめできる1冊。

遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

遅読家のための読書術―――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣

 

 

『東洋経済オンライン』で紹介されていた「スタンディングねぎ鍋」を作ってみた

東洋経済オンラインを見ていたら、下記の記事を発見した。なにやらここ最近「スタンディングねぎ鍋」なるものが流行っているというのだ。
 
「スタンディングねぎ鍋」とは、3cmほどに切ったねぎを立て、その周りに牛肉を敷き詰め、割り下で煮込むというもの。牛肉とねぎさえあればできてしまうとてもお手軽な鍋(あえて言うなら牛肉が高いのがネック)。記事を読んで、すっかり胃袋刺激されてしまった私は、この「スタンディングねぎ鍋」を作ってみることにした。
 
今回作った「スタンディングねぎ鍋」(煮込む前)。
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ぐつぐつと煮えはじめると、とても良い香りが漂ってくる。そして柔らかくなったねぎを牛肉で巻き、溶き卵をつけて食べるとそれはもうたまらない。ちょっと多いかなと思ったねぎ3本、牛肉300gはあっという間に私の胃袋へと収まってしまった。もちろん〆のうどんも楽しんだことは言うまでもない。
 
今回参考にしたレシピ。材料も少なく調理も簡単なので、とてもおすすめ。

cookpad.com

 

割り下は以下のサイトを参考にしたが、とても美味しくできた。

recipe.rakuten.co.jp

『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)のそうめんコングクスを作ってみた

昨日(2月14日)は春一番が吹き、東京の気温も23℃まで上がった。前夜から悪化した天気も午後から回復したので、散歩にでも出かけようと井の頭公園まで足を延ばした。そして一通りぶらぶらと散策を終えたのちに、焼き鳥の「いせや総本店」へ。ビールを飲みつつ、焼き鳥を数本いただいて帰ろうと思っていたが、1本80円という安さにあれもこれもとなり、満腹になるまで食べてしまった。

 

どこかで〆るかとも一瞬考えたが、あまり食べすぎてもよくないと思い直し、結局そのまま帰宅した。だけども、しばらくすると先ほどまでの満腹感が嘘かと思うほどの空腹感に襲われた。やっぱりこれは〆が必要だと思い、先日紹介した『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)をパラパラと眺めてみた。すると、まさにうってつけのメニューを発見した。それは※「そうめんコングクス」という料理。

※冷たい豆乳スープで食べる韓国の冷麺

 

作り方はとても簡単で以下の3ステップのみ

 

1 ボウルに豆乳、めんつゆ、すりごまを入れて混ぜておく。

2 そうめんをゆでて氷水でしめ、水気を切ってから器に入れる。

3 1を注ぎ入れ、キムチ、きゅうり、ゆで卵をのせる。

(本書P86より引用 詳しい分量は本書を参考にされたい)

 

今回作った「そうめんコングクス」はこちら。ゆで卵が用意できなかったのが悔しい。

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10分もかからず作れるし、さっぱりしていてとても美味しい。まさにお酒の〆には最適。実は豆乳が少し苦手だったのだが、めんつゆのおかげで豆乳の嫌な風味もまったく感じさせない。これからどんどん暖かくなってくるだろうし、そうめんコングクスの登板回数が増えてくるのは間違いない。


 今回の参考書籍。まだしばらくはこの本のお世話になりそう。

女ひとりの夜つまみ

女ひとりの夜つまみ

 

 

『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)に簡単なつまみレシピを学ぶ

趣味の書店めぐりをしていてまず行くコーナーは実は料理本コーナーである。自炊歴が浅く、まだまだレパートリーが少ないので色んな本を読んで日々レシピを勉強している。本を選ぶときは簡単に美味しいものが作れるレシピが紹介されているかをチェックする。よくわからない調味料や手間のかかる調理法が書いてあると、その時点で本を閉じる。私の料理スキルで手に負えない料理本はたとえすごく美味しそうなレシピが紹介されていても無理して買わない。

 

そんな私が最近とても気に入っているのが『女ひとりの夜つまみ』(ツレヅレハナコ著、幻冬舎)という本。著者はツイッターやインスタグラムで人気らしいが、私はそうとは知らず、レシピに惹かれて購入した。さっそく読み込んでみると、はじめにを読んだ時点で著者の意見に共感。この人の紹介するレシピは間違いないと確信した。

 

お酒を飲まない日は年に2~3日(主に発熱時)。

基本的には飲酒なくして一日が終わらない。

(中略)

ポテトチップスや半額のお惣菜ではなく、

手作りのつまみが一品あるだけで、

ひとり飲みの楽しさは、ぐっと広がります。

(はじめにより)

 

といいつつ、最初に作ったのは実は本書で紹介されている重信初江さんの「白菜と豚しゃぶ肉のみそバター鍋」。ツレヅレハナコさんの紹介文がまた胃袋を強烈に刺激するのでたまらず作ってしまった。

 

調理法はとても簡単で、具は白菜と豚しゃぶ肉のみ。水、みそ、みりん、バターを合わせて作った煮汁に、白菜の千切りを入れる。白菜が煮えたら、豚しゃぶ肉を広げて乗せて、肉に火が通ったら豚肉で白菜を巻いて食べるというもの。(詳細は下記レシピを参照されたい)

 

重信初江さんのレシピ。

shigehatsu.exblog.jp

 

今回作った白菜と豚しゃぶ肉のみそバター鍋。どんどん箸が進み、著者と同じくあっという間に1/4個の白菜を食べきってしまった。もちろん〆に中華麺を入れて味噌ラーメンも楽しんだのは言うまでもない。

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今度はツレヅレハナコさんのオリジナルレシピにも挑戦してみたい。

 

今回の参考書籍。お酒にあうつまみのレシピが紹介されている。そのどれもがとても簡単にでき、なおかつ美味しそうなものばかり。晩酌のつまみ作りには時間をかけたくないけど、美味しくてボリュームのあるものが食べたいという方にはうってつけの1冊。

女ひとりの夜つまみ

女ひとりの夜つまみ

 

 

『自分を変える習慣力』(三浦将著、クロスメディア・パブリッシング)に習慣化のコツを学ぶ

早いもので、2016年もすでに一カ月が経過した。新年を迎えた当初は、色んなことにチャレンジしよう意気込んでいたのだが、結局まだどれも手付かずで、このままいけばこれまでのように何も成し遂げなかった1年になりそうである。

 
だが、今年こそは何かを成し遂げたという1年にしたい…そんなことを思いながら書店をブラブラしていると1冊の本が目に入った。それは『自分を変える習慣力』(三浦将著、クロスメディア・パブリッシング)という本。これは今の私にピッタリな1冊だと思い、買ってみることにした。
 
本書によると習慣を定着させるには、まずは3週間続ける、そしてそれが3カ月続けばほぼ習慣になるとある。とてもシンプルであるが、新しい習慣を3週間続けるためには、以下のことに留意する必要がある。
 
①1つのことに集中する
②高すぎる目標を作らない
③成果を上げることではなく定着させることに集中する
 
ここで肝になるのは、決して新しい習慣と苦痛の感情を結びつけないということ。苦痛の感情を抱いてしまうと、行動すること自体が億劫になってしまい、習慣を定着させることができなくなってしまう。なので、まずは色んなことを手を出さずに、一つのことだけを、頑張らず無理のない範囲で行うことが大事なのである。(これは人間の潜在意識の話になるのだが、詳しいメカニズムは本書にゆずる)
 
これは自分自身の経験を振り返ってみても思いあたるフシがある。かつてダイエットをしようと激しいトレーニングに励んだことがあるのだが、これはかなり苦痛で結局のところ長続きしなかった。やはり無理をしたり頑張ったりすることは(時には必要かもしれないが)、習慣を身につける上では必要ないと言っていい。なので新しい習慣を身につける最初の段階では、頑張らず「ちょっと物足りない」くらいで止めたほうがいいのである。
 
以上のことを踏まえて私も自分にとって良い習慣を身につけ、今年1年を実りある年にしたいと思う。
 
今回の参考書籍。本書では私たちの行動支配している潜在意識をうまく利用して、新しい習慣を身につける方法が書かれている。一般的には習慣を定着化させるには、頑張りや努力が必要だと思われているが、その頑張りや努力が逆に習慣の定着化の妨げになっていたことに気づかせてくれる。自分のためにプラスになる習慣を身につけたいという方にはとても参考になる1冊。
自分を変える習慣力 (ビジネスライフ)

自分を変える習慣力 (ビジネスライフ)

 

 

『プロ格闘家流「できる人」の身体のつくり方』(戸井田カツヤ著、イースト新書Q)に「やせてあたりまえの方法」を学ぶ

※先日紹介した『腹だけ痩せる技術』(植森美緒著、メディアファクトリー新書)を参考にしてドローインを実践して早2週間。行ったことはとてもシンプルで

 

①1日1回30秒間だけ最大限の力でお腹を凹ませる

②通勤時にお腹を凹ませながら歩く

という2つのみ。

 

 ※先日の記事

bookreviewer.hatenablog.jp

 

これを2週間行ってみたところウエストは2㎝減の86㎝、体重は1.2kg減の78.4kgになった。これくらいの数値だと誤差の範囲とみることもできるが、スラックスを履くときに以前のような気合は必要なくなった。

 

だがしかし、ここで満足しては元の木阿弥になってしまいそうなので、もう少しダイエットについて学んでみることにした。ちょうどそんな折、書店巡りをしていると1冊の本が目に入った。それは『プロ格闘家流「できる人」の身体のつくり方』(戸井田カツヤ著、イースト新書Q)という本。パラパラと中を見てみると、これまでダイエットの常識とされていたこととは異なることが書かれていて面白かったので、買ってみることにした。

 

本書を読んでまず面白かったのが有酸素運動では痩せないとしている点。これは最初は意外だと思ったが、自分自身のことを振り返ってみて納得した。というのも、私自身は昔から水泳、ロードバイク、ランニングとずっと有酸素運動を行ってきていて、現在もランニングだけは続けている。平均して月80km、多いときには月160km程度を走るが、それでも体重が(増えることはあれど)減ることはほぼない。(ちなみに体脂肪率もずっと20%で痩せ型というわけではない。)

 

それならばどうすれば痩せるのだろうか。ポイントは無酸素運動「食事」である。本書では主に筋トレを推奨しているが、有酸素運動ではなくこうした無酸素運動をすべき理由は2つある。1つは消費カロリーが有酸素運動よりも大きいということと、もう1つは無酸素運動後約48時間は代謝がアップするからである。

 

食事については本書では朝食抜きの1日2食を推奨している。というのも現代人の生活は消費カロリーが少ないにも関わらず、食品から摂取するカロリーは増えており、普通に3食食べていたら生活習慣病になる可能性がある。そのため、朝食は抜き、昼と夜のみ食べる1日2食がよいのである。そしてその2食も「食べるもの」に気を付ければ量はあまり気にしなくてもよい。ちなみに「食べるもの」はあまり難しく考えず「加工食品を避けて食材に近いものを食べる」ことだけを意識すればよい。

 

というわけで、以上のことを参考にして今後のダイエット計画を立ててみようと思う。

 

本書のまとめ

「ダイエットに必要なのは燃費の悪い身体をつくること」

そのために...

・強度の高い運動を短時間行う(無酸素運動

・食べるものにこだわり、朝食抜きの1日2食を実践

 

今回の参考書籍。元格闘家の著者がダイエット方法について書いた1冊。これまで常識とされていたこととは異なる意見であるが、読めば納得。有酸素運動をしているが痩せないという人には特におすすめ。(もちろん痩せたいと思っているすべての人にとってもおすすめできる1冊でもある。)

 

『腹だけ痩せる技術』(植森美緒著、メディアファクトリー新書)に腹痩せ術を学ぶ

昨年末からかなりの数の飲み会に参加し、暴飲暴食を繰り返したせいでお腹周りに余分な脂肪がついてしまった。スラックスを履くときも、深く息を吸ってお腹を凹ませてからでないとホックをとめることができない。これは早急になんとかしなければ…と思いリカバリー計画を立てることにした。

 
健康的に痩せるには有酸素運動に筋トレ、それに食事制限。これだけやれば完璧だなと思ってはみたものの、言うは易く行うは難しで継続するのは難しそう。もっと簡単にできるものはないだろうか。そう思いながら書棚を漁っていたら1冊の本を見つけた。それは『腹だけ痩せる技術』(植森美緒著、メディアファクトリー新書)という本。帯をみると「いつでもできて即効性は抜群。話題の『ドローイン』ですぐに体型をリセット。」とある。これこそ私が求めていたものだと思い、早速実行してみることにした。
 
このドローインのやり方はとても簡単で、行うのは以下の3つのことだけである。
 
①背すじを伸ばす
②肩を後ろに引く
③おなかを凹ませる
 
たったこれだけで本当に腹だけ痩せることができるのだろうか。そう思う人もいるかもしれないが、筋肉には使ったら使ったなりにその形状を記憶する性質があるので、最初は意識的に凹ませていたお腹がやがて自然と締まっていくのである。
 
ちなみにこのドローインは有酸素運動と組み合わせたときに最大の力を発揮する。たとえばウォーキングするときにドローインをすると、ただウォーキングするときよりも約40%も消費カロリーがアップするのである。これなら腹だけでなく全身にも効果が期待できそうである。というわけでまずは1カ月間、通勤や外出で外を歩くときに意識的に腹を凹ませてみようと思う。
 
参考までに1月1日時点での腹囲と体重の数値を記しておくと、腹囲が88cmで体重が79.6kg。ドローインをやることでこれらの数値がどれくらい変わるのか試してみたいと思う。きっと来月の頭にはスラックスが楽に履けるようになっているはずである。
 
今回の参考書籍。誰でも簡単にできる腹痩せの技術が紹介されている。意識的に腹を凹ませるという嘘みたいな方法であるが、1日やっただけでも割と効果が実感できるので(個人的感想)、お腹周りをなんとかしたい!という人にはとてもおすすめ。
腹だけ痩せる技術 (メディアファクトリー新書)

腹だけ痩せる技術 (メディアファクトリー新書)