『小林カツ代のお料理入門』(小林カツ代著、文春新書)の「ヒラヒラカレー」を作ってみた
料理オンチな私も、ここ数日の自炊で料理に対して少し自信が持てるようになってきた。とはいえ、まだまだ料理らしいものは作っていないし、一度に何品も作ることもできない。何品も作るのはまだまだハードルが高いが、せめてなにか家庭料理の定番と言えるようなものを作ってみたい。そう思い、いつものごとく本棚を物色してみた。
手にとったのは『小林カツ代のお料理入門』。パラパラとめくっていると、「炒めるという作業なし!ヒラヒラカレー!」という文が目に入ってきた。これぞ家庭料理の定番!そして簡単に作れそう!というわけで今回はこのカレーを作ってみることにした。
作り方はいたって簡単。一口大に切った玉葱とにんじん、それからすりおろしたにんにくを鍋に入れて煮込む。煮立ったら火を止めてルウを溶かす。そこからまた火にかけ、再び煮立ってきたら、肉(牛でも豚でも可)の薄切りを1枚ずつヒラヒラと入れていく。この肉を炒めずにヒラヒラと入れるのがポイントで、こうすると肉がだしガラにならず美味しいらしい。といっても事前に肉を炒めることすら知らなかった私にはピンとこないが、美味しいならやってみるしかない。
今回作ったヒラヒラカレー
肉をヒラヒラ入れるとそんなに美味しくなるのかという疑問は少しあったものの、口に入れるとたしかに美味しい。今回は豚バラの薄切りを使ったが、カラカラになっておらずジューシーで、さらに脂身の甘みまで感じられるのがとてもよい。これは牛でもやってみなくてはいけない。
カレーというと玉葱を飴色になるまで炒めてそこから手間暇かけて煮込んでいくイメージがあったが、今回のヒラヒラカレーはとても簡単でなおかつ美味しい。今後もカレー作るときはゴロっとした肉ではなく、薄切り肉で食べたいと思う。
今回の参考書籍。料理の基本から定番メニューのレシピが網羅されている。どれもそんなに難しくなさそうなので私のような初心者はもちろん、基本をおさらいしたいという人にも最適。