サラ・リーマンの読書備忘録

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『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡著、文響社)に超速時間術を学ぶ

まったく畑違いの人事に異動してから早2カ月半。仕事にはだいぶ慣れてはきたが、それでもたくさんのタスクを同時にこなせばならず残業の日々。これは何とかしないといけない。そう思いながら立ち寄った書店でこの1冊を見つけた。それは『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡著、文響社)という本。 まさしく「なぜ、私の仕事は終わらないのか」と思っていたので、中身も見ずにレジへ持っていき、そのまま喫茶店に駆け込み一気に読み終えた。

 

なぜ仕事が終わらないのか。私の場合は、著者も指摘する通りで最後に頑張ればなんとかなるという考えを持っているからである。むしろ追い詰められた時の方が思わぬアイデアが浮かんだりして、仕事の質が高くなると思っているフシがある。ただし、こういう仕事のやり方は精神衛生上とても良くないので、次こそは余裕持って仕事に取り組もうと思う。ただし、喉もと過ぎればとは言うもので、またしても締め切りが近づいてこないとやる気は出ず、結局いつも最後に焦って仕事をすることになるのである。

 

それでは、どういう仕事の仕方をすれば、仕事をきっちり終えることができるのだろうか。まずは「締め切りを守ること」を厳守し、ラストスパート志向を改めるのである。実際に仕事に取り掛かる際は、スタートダッシュをかけ最初の2割の期間で仕事の8割を終わらせる。そして残りの期間は余裕をもって仕事の完成度を高めることに専念するのである。

 

長期のタスクの場合は仕事を細分化していき、10日~16日単位の仕事に分け、その中でスタートダッシュ→流しを繰り返す。これは複数のタスクを抱えているときにも応用ができる。たとえば1日に3つのタスクをこなす場合は、朝、昼、晩と時間を分け、その中でスタートダッシュ→流しを繰り返す。

 

 こうした仕事のやり方を実践するうえで大事なのは、必ず前日にタスクリストを作ることである。当日になってから何から始めるかを考えるのは非常に効率が悪い。また、実際に仕事に取り組むときはマルチタスクを放棄する。例えばスタートダッシュで仕事をしているときに、全然関係ないメールの返信などをすればそこで集中力が途切れてしまう。そうしたことを防ぐために、常に一つの仕事に集中し、それが終わってから次の仕事に取りかかるようにするのである。

 

というわけで私も今日からはその日やることは前日にうちにリスト化し、著者の言うロケットスタート時間術でどんどん片付けていこう思う。

 

以下今後実践すること

  • 仕事の終わりには翌日やることをリスト化する
  • 出社したらリストを「一つずつ」消化していく(マルチタスクはしない)
  • 仕事を頼まれたら、最初の2割の期間で8割完成させる

 

今回の参考書籍。仕事術に関する本はこれまでもたくさん読んできたが、本書は極めて実践的な1冊である。時間の使い方、仕事の取り組み方が具体的に書かれているのでいつも締め切りギリギリになってしまうという私のような人にはとてもおすすめである。「仕事なんてさっさと終わらせて、余った時間で次の人生に備えよう」という著者のメッセージもまた良い。

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である

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